みなさんイベントナースってご存知ですか?
看護師として働いている人は聞いたこともあると思います。
しかし、実際にどのような仕事なのか、
今回実際にイベントナースでの体験談をご紹介します(^^)
目次
イベントナースってどんな仕事なの?救護室にいる看護師!
イベントナースとは、コンサート会場やスポーツ大会、
ライブ会場などのイベントで救護活動を行う看護師のことです!
コンサートやスポーツ大会などイベントが開催される会場内には、
ほとんどの場合に救護室または仮設の医務室等が設置されています。
この救護室に待機して、イベントのスタッフや参加者、来場者などの救護をする仕事です!
このイベントナースのお仕事は人気のため、なかなか求人に空きが出なかったり、
募集が出るとすぐに埋まってしまいます!!!
イベントの際に求人が発生するので、平日よりも週末や年末年始など休日に多いです!
具体的な仕事内容は?
イベントナースとは、イベント会場で体調が悪くなってしまった人や
ケガをしてしまった人の応急処置をする仕事です。
具体的には、
- ライブ会場などでのケガや捻挫、骨折などが疑われる場合の外科的な処置
- 発熱や貧血症状、熱中症などの体調不良の場合の内科的な応急処置
- 体調不良者の既往歴やバイタルサインのチェック
- 同伴者の有無の確認し、必要時状況説明をする
- 急変時の状況を知るために、急変時に近くにいた人に状況確認する
- 状態によって、救急搬送が必要かどうかの判断
貧血症状などで救護室に来た人への対応などもありますが、
1番重要なのは、『緊急搬送が必要かどうかの判断』だと思います。
基本的に医師はいません。
そのため、『唯一の医療者』という認識でイベントスタッフの人たちも
イベントナース頼りです!
どうやってイベントナースの仕事をするの?
派遣会社への登録
私はこのイベントナースの仕事をするに当たって、
イベントナースの求人を扱っている派遣会社に登録しました!
具体的には、
・メディカルコンシェルジュ(公式サイト:https://mc-nurse.net/)
と言う派遣会社です(^^)
このサイトから面談の予約をし、
実際に履歴書や看護師免許証などを持参して、面談して派遣登録を行います。
何を持参するかなどは事前にメール等で連絡があります。
そして、自分の都合が良い日にイベントナースの求人があれば、申し込みとなります!
派遣会社で単発バイトなどは、もし副業で行う場合は、
自分の勤務している病院が副業OKか確認が必要となるので注意してくださいね!!!
実際のライブイベントでの経験談
実際のイベント現場
内容
屋外のアイドルのライブイベント会場の救護室で待機する仕事
勤務時間
朝の9時30分〜夜の20時までの10時間30分!
拘束時間はやや長めです!
長時間勤務ですが、体調不良者が来なければ特にやることはありません。
そのため、長時間勤務といっても暇なほどでした。
当日の報酬
イベント当日の報酬としては、日当13000円+17時以降の時給でした!
だいたい18000円くらいでした。
時給換算するとそんなに高くないですが、仕事内容から考えると良いのかなと思います!
当日の流れ
当日担当者の方に電話し、そのイベントスタッフと合流します!
そして救護室に案内され、そこで救護人の対応を行います。
当日は看護師2人体制であったため『何事も1人で判断しなくてはいけない』という状況にはなりませんでした!
これはとても助かりました。
そして、基本的には救護室で待機しながら体調不良者が来たら対応していくと言うものでした。
救護室へ来た体調不良者
この日は小雨が降る中でライブイベントだったため、
寒かったこともあり貧血症状で何人か救護室に来ました。
顔面蒼白で倒れてしまった方がいたため、横になって休んでもらいました。
その後は顔色も改善し、問題なく体調回復されました。
また、アルコールを飲みすぎてしまい
ふらふらになりながら友人に連れられてどうにか救護室に来た人もいました。
嘔吐物で窒息にならないように、横向きで寝てもらい休んでもらいました。
どうにか友人に迎えに来てもらえるように手配し、ライブ終了後に無事に帰って行きました。
その他は、靴擦れや切り傷ができたため絆創膏が欲しいと言う人などもいました。
この日は、気温も高くなかったため、6月でしたが熱中症患者は来なかったです。
10時間30分の勤務時間で、約15人ほどの体調不良者が救護室へ来ました!
体調不良者の詳細を記載し、勤務終了後に派遣会社へ提出します。
実際に使用した救護物品
救護室には、イベントの主催者から用意された物品が色々ありました。
経口補水液(OS1)・スポーツドリンク、冷えピタなど熱中症対策のものや、
血圧計など一般的な救護物品もありました。
その中から必要なものがあれば使用して良いため、その物品を使いながら対応していきます。
他には、派遣会社から救護バックも用意されます。
その救護バックをイベント当日に持参して、その中からも必要な物品を使用することができます。
絆創膏や消毒・体温計など一通りの対処ができる物品は揃っています。
イベント主催者から用意された物品と、派遣会社から用意された救護バックを使用して当日は対処しました。
率直な感想
今回待機していた救護室ではライブも見ることができたので、
体調不良者が来ない時間帯はライブを見ながら過ごすことができました(^^)
看護師2人体制でしたが、1人の場合は『1人で対応し、判断する』と言うことになるため、
ある程度看護師経験が重要だと感じました!
実際に経験したイベントナースのメリット・デメリット
メリット
- 主に単発の仕事になるため、自分の都合のいい日に働くことができる
- イベント主催をしている違う業界の人に会えるため、色んな出会いがある
- 救護人やケガ人が出ない場合は、救護室や医務室で待機しているだけでお金がもらえる
- 病棟ではない場所で働くので、それだけでも楽しい!
そして一緒にイベントナースをした看護師さんもすごく素敵な方でした(^^)
単発のイベントですが、このような出会いもイベントナースの1つのメリットだと思います!
デメリット
- 看護師の人数が少人数であるため、スピーディにかつ的確な処置が必要
- 色んな症状の人が来るため、看護師として幅広い知識が必要
- 暇すぎても大変(笑)
- イベントナースは求人が少ないため、収入は不安定
何と言っても、『自分1人で対処する』必要があるのが大変です。
もし1人体制であれば、どのような状態の救護人が出ても自分1人で判断しなくてはいけません!
実際に採用が決まる前に、AED(自動体外式除細動器)を使用できますかと
派遣会社の担当の方から連絡をいただいたので、BLSはできると不安なくイベントナースの仕事もできると思います。
ちなみに、イベントナースのお給料は?
イベントナースの給料は仕事場所によって違います。
イベントナースを常勤で雇うことはなく、ほとんどの場合がバイトか派遣での求人です!
勤務時間もそのイベントによって異なることも多いので、
派遣会社に実際登録してから確認すると良いと思います(^^)
およそ時給1,500~2,000円程度で高額なものもあるようです。
東京や大阪などの都心の求人の方が、時給が高い傾向にあるようです!
なかなか求人もないので、『たまにできたらラッキー♪』くらいの心持ちが良いと思います!笑
おわりに
イベントやその日の気候で救護者に違いはあると思いますが、
自分の好きなイベントなどであれば、楽しみながら仕事をすることもできるため楽しいです!
単発バイトのために派遣会社に登録するのはけっこう便利です!
興味があれば、ぜひ1回やってみてもらいたいなと思います!